民主党新党首。「西松建設」の「に」の字も語らないままに・・・

吉俣です。

今日は、あちこちで田植えの光景を目にしました。
農家のみなさんの一歩一歩が、日本の食料を土台から支え、国土と農業を支えているわけです。しかも、社会環境は厳しくなるなかで。一人一人に、「お疲れ様です」と声をかける気持ちで運転していました。

民主党の党首が鳩山さんになりましたね。
党首選挙は不思議な光景でした。
西松建設からの違法献金疑惑で前党首が投げ出しているのに、西松建設の「に」の字も語らないままでした。民主党として「政治とカネ」の問題をどう解決したいのかまったく語らない、というのは異常です。
さらに、街頭宣伝をやっていますが、選挙権のない人々に街頭から訴えている行為そのものがパフォーマンスにしかうつりません。自民党も総裁選挙で選挙権のない人に向かって街頭宣伝をやるのが好きですが、自民党も民主党も、街頭宣伝をただのパフォーマンスとしてしか考えていないのかな?
私の場合、街頭宣伝は、下手であっても有権者に「政治をかえてくらしを守ろう」と訴えているつもりです。「この思い、届いてくれ」と思って語っています。それは相手が有権者だから成り立つ話です。

今日は、八戸市の八食センターで街頭宣伝をおこないました。そこで聞いた声。

「自民も民主もどっちも一緒だ。献金もらって汚い」・・・「政治に期待できない」の声も少なくありません。国民の気持ちは、二大政党の狭い枠組みでは解決できない状態になっていることを実感します。

店主「先行きに不安。何とかようするためにがんばって」

八食センターをまわっていると、あるお店に阪神タイガースの旗が。思わずうれしくて話を聞くと、阪神ファンが2人!! 「日本シリーズにいけたら、一緒に甲子園に観戦にいきましょう」と話あってしまいました。
お店の許しをえて、写真をパチリ。
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民主党の決まり文句の一つに、「官僚政治の打破」があります。

この決まり文句の最大の弱点は、「官僚政治の打破」は言っても、その官僚政治によって行われている政治の中身――大企業中心とアメリカいいなり政治の打破は言えないことだと思います。

民主党の言明自体から、もう少しそのことをつかんでいきたいと思っているのですが、ここでは別の話を。
今日の「朝日新聞」に、作家(というより、東京都副知事)の猪瀬直樹さんが、「霞ヶ関の解体法」とするインタビューを掲載しています。
猪瀬さんは、官僚打破を高く掲げている方ですが、「いつも官僚に厳しいですね」と聞かれて、つぎのようなことを言っています。

"昔、東京の虎の門病院の屋上からみた風景は、あちこちに森ビルがたっているものだった。森ビルは特殊法人や公益法人など、霞ヶ関の天下り先を顧客に取り込んで事業の土台を築いたと気付いた。官の肥大化が民の仕事を侵食する構図が見えてきた”

ここで猪瀬さんが語っていることを前提としても、なぜ、猪瀬さんが、「官僚の肥大化」だけを問題にするのか分かりません。想像するに、官僚にも問題はあったかもしれません。しかし、官僚を利用してもうけたのは森ビルには批判の矛が向いていない。少なくともこのインタビューでは向かっていない。
ここで語られていることをモデルにすると、利権の構造として、もうけを生み出したい元凶の「森ビル」と、そのもうけを作り出す回路(システム)となっている「官僚機構」があるわけです。そのシステムだけを問題とし、元凶にはメスを入れない。これでは、片手落ちな気がします。

猪瀬氏の言明全体をどうということではないのですが、少なくとも、このインタビューについては、インタビューアーが問うた疑問=「なぜ、官僚に厳しいのか」には応えていない気がします。

そして、民主党の主張は、この猪瀬氏の議論の論理と似ていることを感じます。

仮に「官僚支配の打破」が「政治主導」になったとして、相変わらず、「大企業中心」「アメリカいいなり」が続けば、国民の利益とは相容れません。大企業が内部留保を積み上げておきながら、派遣切りと雇用不安をひろげ続ける状況を放置することを、「官僚主導」の政治がやろうと、「政治主導」の政治がやろうと、悲劇であることに変わりはありません。
by yohimata | 2009-05-16 18:44 | 吉俣が行く!!
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