「政治とカネ」疑惑は、しっかり真相解明を

吉俣です。

昨日、図書館で本をいくつか借りてきました。そのうちの一冊を読み始めていると、次のような著述が。

21世紀に入り、司直の手にゆだねられる政治家、辞任する政治家は、与野党を問わず、広範囲に拡大、「政治とカネ」の問題は一段と深刻化している。自民党の分裂にまで発展した20世紀末の「政治改革」論議。その末に小選挙区制へ移行するとともに政党助成金の交付が決定し、「改革」推進者たちからの理屈からすれば、政策論議を軸とするカネのかからない政治、政策本位の政治に変わるべきはずだった。にもかかわらず、実際には政治腐敗の問題は、今や、危機的状況となっているのである。


読んでいる本は、『政治献金 ~実態と論理~』(著者=古賀純一郎、岩波新書)。「あとがき」には、2004年4月の日付が入っています。

引用した部分を読んで、五年前のものとは思えませんでした。
民主党の代表だった小沢氏が、ダミーの政治団体をつかった迂回献金に手を染めていた疑惑が明らかになったら、今度は、同じ手口で、自民党の閣僚政治家(与謝野さんとか、二階さんとか)も手を染めていた疑惑が明らかに。新しい民主党代表になった鳩山氏が、今度は、個人献金を偽装している疑惑が・・・ 「政治とカネ」の汚い疑惑はとどまるところを知りません。

引用でも紹介されているように、私も改めて思い起こしています。
1993年の非自民・細川内閣のとき、「政治改革」と言いながら、導入した2つの仕組みが、小選挙区制と政党助成金でした。ところが、この2つの仕組みだけは肥大化し、「政治改革」と叫ばれた理念は忘れ去られています。
そして、いまの政治状況――自民党政権の危機的状況のもとで、表紙だけを変えた勢力が、マスコミの持ち上げのもとに勢いをつけていること――と当時の政治状況が似ていることも思ってしまいます。

あらためて、93年当時、金権腐敗の怒りを、政治制度に転嫁してしまった議論を思い起こしつつ、いま、それを繰り返すわけにはいかないと感じます。
疑惑が向けられた政治家だけの問題ではなく、自民党と民主党の姿勢も問われています。国会での真相解明も含めて、大いに、真相を明らかにすることが必要だと考えます。
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by yohimata | 2009-07-06 21:26 | 吉俣が学び考える!!
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