「イギリスの医療制度をめざそうとしたんだろうが、イギリスの医療制度っていいと思わないんですよ」
最近、懇談する機会をもったある医師が、自公政権時代の医療政策について語った言葉です。 もちろん、サッチャー以降の医療改革について語ったんだと思います。 イギリスの医療政策については、ブレアの時代に改革がされ、その行き届いたやり方は、マイケルムーア監督が、映画『シッコ』で描いている――と話には聞きます。 この医師の話を聞いてから、イギリスの医療情勢は勉強してみたいなと思っていました。 いま、日本共産党が全党で討議している「第25回党大会決議案」には、日本の経済社会のあり方について、国際条約の到達やヨーロッパなどの世界の資本主義国の到達に照らして、「異常」であり「ルールの確立」を求めていますが、その点でも、他国の医療政策を学ぶ機会を持ちたいと思っています。 と、いうことを思いついたのは、今日の「しんぶん赤旗」を読んだから。 一面トップに、奈良県医師会の会長・塩見俊次さんがインタビューにこたえています。 塩見さんは、民主党政権が、「事業仕分け」というシステムを使って、開業医の診療報酬を削ろうとしていることを、「整形外科医の平均年収は4200万円あるというが、まったく実態と違う」と、削減の根拠となった数字にさかのぼって批判しています。 そして、次のように警告します。 危惧するのは、サッチャー時代のイギリス型の医療をめざす構想が、政府の内部や経済界にあることです。 こう語る塩見さんは、「プロフェッショナル」の医師として、語るべきことを語るという意味で「しんぶん赤旗」に登場してくれたのだと思います。 先に紹介した青森県内の医師も――そして、衆院選前に出会った多くの医師も――医師のプロフェッショナルの誇りをもって政治にものを言っていたことが印象的でした。 医師の矜持。プロの矜持。 プロフェッショナルだからこそ語れる一言が、自公政権を退場に追い込みました。そして今、民主党政権のあやふやさを乗り越え、新しい政治への視野をもちはじめています。
by yohimata
| 2009-12-12 23:02
| 新しい政治へ
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