15日、安倍首相がTPP交渉への参加を表明しました。
感想その1。 合理化論のすべてが、野田首相時代とまったく同じだったことにビックリしました。 「環太平洋を囲む巨大な経済圏の形成に乗り遅れるな」とか、「将来的にアジア太平洋全体の経済連携をめざすとき、日本がルール作りに遅れてはならない」とか、「農業への影響が試算されているが、これは農業対策を何もしない時の数字だ」とか。 TPPという対米従属の前では、悪政の合理化は同じセリフでしか言えないのか、と思いました。 感想その2。 公約違反も甚だしい、ということ。 首相は、「国家百年の計」とまでいいましたが、「だったら何で衆院選で言わなかったのか」と思います。百年の計を国民に隠して、総選挙で政権をついた自民党――という汚点を残したスピーチでした。 感想その3。 追い詰められたのは、安倍首相と自民党だということです。 首相は、「これがラストチャンス」と言いました。私には、公約を守るラストチャンスを自ら破ったようにしか聞こえませんでした。 「聖域なき関税撤廃が前提ではないことがはっきりした」と言いますが、その言質は今後、交渉国との関係で問われてきます。国民には公約破りを糊塗するセリフとして問われてきます。国際的にも国民との関係でも、このセリフが、今後、安倍首相の足を引っ張ることになるでしょう。 TPPは、多国籍企業の儲けのためなら、関税も国民のくらしを守るルールも踏みにじるもので、百害あって一利なし。交渉参加撤退へ、さらに決意を高めました。
by yohimata
| 2013-03-18 18:45
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